室内の快適性を保つためには温度だけでなく湿度調整も重要です。
特に日本のように四季があり、梅雨や乾燥した冬がある地域では、室内の湿度変化が暮らしに大きな影響を与えます。
そこで注目されるのが、湿度を自動的に調整してくれる内壁素材です。
代表的な調湿機能付きの内壁素材には、「珪藻土」「エコカラット」「漆喰」「調湿石膏ボード」などがあります。
まず珪藻土は微細な孔を持つ自然素材で、湿度が高いときには水分を吸収し、低いときには放出するという調湿性に優れています。
次にエコカラットはLIXILが開発した内装建材で、デザイン性が高く脱臭機能も兼ね備えています。
漆喰は古くから使われてきた天然素材で、調湿だけでなく抗菌性もあるのが特徴です。
さらに調湿石膏ボードは施工性に優れ、広範囲に使用しやすいというメリットがあります。
これらの素材はそれぞれの特性やコスト、施工方法に違いがあり、湿度調整目的に応じて選ぶことが大切です。